Summer Nikibi care/夏のニキビケア

紫外線の多い夏はニキビ危険シーズン

じっとしていても汗ばむような夏は、半袖やノースリーブを着用するなど、一年のうちでもっとも肌の露出が多い季節と言えます。夏の強い陽射しには紫外線量が多く含まれていて、肌は危険な紫外線に晒されやすくなります。
紫外線を多く浴びると、それ以上は紫外線が入り込まないよう、フィルターとなるメラニン色素が表皮の最深部の基底層で分泌されます。しかし、メラニンは紫外線の脅威が去った後も残り(色素沈着して)シミや黒ずみとなります。
ところで、紫外線とニキビは無関係のようですが、実は、紫外線を大量に浴びると体内に有毒な活性酸素が発生します。活性酸素によって酸化した皮脂は、ニキビ菌(アクネ菌)の格好の栄養源となり、ニキビ菌が増殖します。また、紫外線によって皮膚のバリア機能が損なわれると表皮が乾燥し、過角化(質層が肥厚すること)が進むことで毛孔が塞がれてしまうため、ニキビの発症や悪化を招きます。さらに、ニキビが治っていても、ニキビで弱った肌が紫外線を受けるとメラニンがより多く分泌され、真皮まで色素沈着してニキビ跡がいっそうくっきりと残ってしまいます。

夏のニキビケアのポイント

紫外線対策


● 帽子や長袖の着用、サングラス、日傘で紫外線から守る。
● SPFやPFなどの日焼け止めを使用する。
  SPF(紫外線B波対策)は色素沈着対策に効果。
  数値は、効果の高さを示す。50が最高値。
  PF(紫外線A波対策)乾燥防止に効果。
 +は、効果の高さを示す。++++が最高値。
 ただし、数値や+の数だけでなく、肌に合ったものを選ぶ。

汗対策


● 発汗、皮脂量とも多いため、肌を清潔に保つよう心掛ける。
  汗止めは逆効果。

エアコンによる乾燥対策


● エアコンで乾燥するため、適度な保湿が必要。

ストレス対策


● 規則正しい生活習慣を心掛け、自律神経を整える。

お顔などの肌ケア


● クレンジング・洗顔を毎夜欠かさず行う。
● 保水・保湿対策を就寝前に欠かさず行う。

夏は紫外線による色素沈着に要注意

夏のニキビケア

紫外線A波に対しては、バリアー機能がメラニン色素を多く分泌するため、肌が黒っぽくなります。分泌されたメラニンは、一定の期間が経てば表皮の新陳代謝(ターンオーバー)によって消えていきます。紫外線B波の方は肌が赤っぽくなります。紫外線B波は、細胞のDNAに影響を及ぼすため、肌の新陳代謝が妨げられますので、シミや黒ずみが残ってしまいます。
一方、紫外線防止の日焼け止めクリームは、使用後の肌に残って落ちにくいものです。そのまま放置すると肌荒れや毛孔を塞ぎ、ニキビの原因ともなります。夏のクレンジング・洗顔は、十分な時間を掛けて丁寧に行ってください。また、紫外線やエアコンで乾燥した肌をケアするためにも保湿は欠かせません。ニキビができてしまったら、ローションタイプのニキビ・吹出物治療薬/化膿性疾患用薬タイワクムメルシエキをお薦めします。

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